NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

ファースト・クラスに新たなデザートの神秘が生まれた

”フランスが誇るパティスリー・ピエール・エルメの魅力に迫る”

ANAは、2012年6月ファーストクラスで提供するデザートで、世界にその独創的なスイーツの魅力を印象付けた。

 

2009年に発表した”プロダクト・サービスブランド”「Inspiration of Japan」のコンセプトのもと、日本のエアラインならではの上質できめの細かな最高のおもてなしを提供しているANAが、世界で活躍している多くのパティシエのなかから、オート・パティスリーの頂点を極め、フランス・パリを拠点に活躍しているピエール・エルメとのコラボを決め、実現したのである。

現在、旅行において、機内食を楽しみにしている乗客は多く、特にデザートは注目を浴びている。

それも機内だけでしか、味わえない、出会うことのない、至福のデザートをどう演出していくかが各航空会社には求められている。ANAが提供するデザートにこだわった理由は、デザートのエンターテイメントの確立だ。ピエール・エルメ・パリが掲げている「味覚・感性・歓喜の世界」というコンセプトが、ANAデザートのエンターテイメントの基準に当てはまった。


 

ピエール・エルメが、ANAとのコラボを決意した心を覗いた。 

今回特別にピエール・エルメに、NAGASAWAMAGAZINE,が独自に出した幾つかの質問をぶつけてみた。

 

 

1 なぜ、パティシエになりたかったのですか?

 

私は、アルザスのパン菓子職人の家の4代目として生まれました。つまり、父親がパティシエで小さい頃から、父が作ったお菓子を食べたり、一緒に作ったりしていたので、とても自然な流れです。その後、14歳でルノートルの元で修行をはじめました。パティシエになりたかったというよりも私にとって、パティスリーとは「それを通じて自分の感性を表現する技芸」です。

 

2 オート・パティスリーの天才といわれているが、その独創性はどこから生ま

  れるのですか?

 

生活の中で、ですね。旅をしているときや、レストランで食事をしたとき、散歩をしているときなど、あらゆる日常生活の中からで、特別な過程はありません。

食べたい気持ちが起こると、そこからスタートするものです。

最初からかなり正確な、結果までの構想があり、それが頭の中に浮かんだ時に、レシピを書いたり、クロッキーを描いたりしてから一気に作ります。

多少の修正はありますがあくまで技術的な面で本質的な部分はすべて私の考えで決まります。

 

3 ANA機内食デザートを作る、きっかけになった要因は何ですか?

 

機内食のデザートを手掛けるのは昔からの夢でした。これまでに何度も飛行機には乗っていますが、あまりおいしいデザートに出会ったことはなかったので、自分で作りたいと思っていました。

この思いが、「他のエアラインでは真似できない、空の上の最高のデザートを楽しんでもらいたい」「これをきっかけに、日本のみならず海外の方々にもアピールしていきたい」というANAさんからのオファーで実現したわけです。

 

4 機内食デザートを作る難しさ、それに挑戦する面白さや楽しさを聞かせてく

  ださい

 

完成したデザートは、高級レストランで提供しているものと同レベルの仕上がりにし、いつものように創作しましたが、機内で作業すること(仕上げはCAさんの手に委ねられます)を考慮し、複雑になりすぎないように心がけました。

ファーストクラスは3種類からお選びいただくわけですが、素材や温度、食感などすべてにおいて、似たようなものではなくバランスの良い3種類を用意し、その時のお客様の気分に合わせて選んでもらえればと思っています。

 

5 ANAの機内食デザートで今後挑戦したいテーマは何ですか?

 

デザートはもちろん、今後は朝食など他の分野にも挑戦していきたいです。

 

6 日本のピエールファンに何か一言!

 

この機内デザートのテーマは「食べた人に『旅』をしてもらうこと」です。

すでに知っている味もあれば初めての味にも出会うわけで言わば旅のようなものです。皆さんも空の上で、思い思いの味覚の旅を楽しんでください。

 

 

左・林檎と柚子入りショコラタルト、ソルべショコラ添え(温かいデザート)

   パートシュクレ、ビターチョコレートガナッシュ、柚子で風味付けした蒸

   し煮林檎、ソルべショコラ、ブラックチョコレートソース、

 

右・チーズケーキサティーヌ、ソルべパッション添え(冷たいデザート)

   パートシュクレ、パッションフルーツ入り生地、チーズケーキ、クリーム

   チーズ ムース、オレンジマーマレード、パッションフルーツのソルべ、

   オレンジのクーリ

 

また、ピエールにデザートに使われている果物の原産地などを聞いてみた。

 

①材料・ケーキに使われている果物や種類

   A   生産地・・・林檎、柚子ともに国産。

 

   B   その果物なのか、理由・・・ピエール・エルメのこだわりです。

 

②その他のケーキに使われる材料、種類、生産地

      クリーム&チーズ・・・サンモレホイップフロマージュというクリー

     ムチーズ。

 

21世紀のパティスリー界を引っ張る逸材といわれ、スイーツで芸術の頂点を極めているピエール・エルメのデザートがANAの機内でも高く評価されていることは想像に難くない。

 

この一年各界から評判を呼んでいた、ピエール・エルメ・パリANAファーストクラスおよびビジネスクラスの(国際線長距離路線)デザートは今年6月からは別のデザートメニューに変わる。

しかしピエール・エルメ・パリがANAの機内食から撤退するわけではない。

次なる舞台は、国際線ビジネスクラス中短距離路線(一部路線を除く)である。

 

多くのゲスト達に喜ばれ満足していただけることに全エネルギーを注ぐことがパテェシュエとしての挑戦と語ってくれそうなピエール・エルメに想いを馳せる。

 

201306月から、ピエールの卓越した才能のスイーツが短・中距離国際線ビジネスクラスで堪能できることで、ANAのエンターテイメントとしての機内食が一段と華麗に輝くことは間違いない。

ぜひnagasawamagazine読者達、期待して機上のブレイクをお楽しみ下さい。

 


 

 

Nagasawamagazineでは、ANAの機内食担当者にも質問をしてみた。

以下、質問と回答だ。

ピエール・エルメ・パリをファーストクラスとビジネスクラスの機内食デザートパティシエに選んだ理由について教えてください。

質問 A 

ゲスト達(乗客)の要望、或いは、世界のエアーを超えるデザートを提供するためにANAがピエールにお願いしたのか、

 

回 答

ブランドの方向性が一致していることとお客様にパティスリー界最高峰のピエールエルメ・パリのデザートを提供することで、驚きと発見を感じて頂きたいというANA側の思と機内のデザートの挑戦をすることを考えていたピエールエルメ・パリ側との思いが一致し実施する運びになりました。

 

質問 B

今後、しばらくは、ピエールに、ファースト、ビジネスのデザートを任せるか、

 

回 答

6月からは提供路線(欧米線以外)を替えてビジネスクラスを中心に提供します。

 

質問 C

ピエール・エルメに、デザート以外の機内食プランの考案をピエールに要 望することを考えているか、

 

回 答

デザート以外の分野についても検討していきたいと思ってます

 

ANA・機内食関係者が回答していただいたことにnagasawamagazineとして感謝したい。

 

「香りと味が究極のコーヒーを生む」

ANAが誇る、

      香りのエンターテイメント


機上でやすらぎを覚えるのは、勿論シートに身を沈ませゆったりとした時間を過ごしている時だろう。

ANAの国際線ビジネスクラスでは、オリジナルのコーヒーが味わえる。

コーヒーの匠が世界中の優れたコーヒー豆を選び、それらをブレンドした"The BlueMarble"だ。

ブラジルの希少ブルボン種を含む5種の生豆を産地や農園まで遡ってこだわり、厳選して出来たコーヒーだと言うから驚きだ。

The Blue Marbleは、豆それぞれの個性に合わせて焙煎を変えている。こうして焙煎された、細やかな質感や香りの余韻は本当に素晴らしい。

”豊かな高貴の香り”は機上でのリラックスタイムに最適である、とANAは自信を持って提供している。

コーヒーが運ばれてきたとき表面はきらきらと輝きを放ち豊かな香りが鼻孔をくすぐる。

口に含むまえの幸せを感じる一瞬だ。

 

 

 

機内食デザートと共に、また寛ぎの瞬間にこのThe Blue Marbleは嵌る。

見事な機上演出だ。

Nagasawamagazineでは今後ファーストクラス、及び、ビジネスクラスなどで提供されている、デザートや飲みものなど、他のメディアとは一味違う情報を、徹底取材していきます。

細かく、丁寧に、これが、nagasawamagazineの取材コンセプトです。

ご期待下さい。

来月6月は、ファーストクラス「飲み物特集」です。

楽しみに・・。

 

企画・取材・    永澤 洋二

フォトグラファー・ 早川 達三・五頭 輝樹

 

協力・ANA・ANAケータリングサービス

 

オフィシャルHP
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