NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

ANA ワインセレクション・2017

ビジネスクラス

「ワインセレクション2017」のイベントが2016年10月24日、25日にビジネスクラス、ファーストクラスに分かれて溜池インターコンチネンタルホテル1F「春日」で開かれた。

毎年参加している「nagasawamagazine」も大きな楽しみを心に抱いて24日のビジネスクラスに提供するワインなどを選定するセレクションに馳せ参じた。

 

会場の「春日」は静寂で厳かな雰囲気が感じられ、緊張感が漂っている。

しかし、ANAの家庭的で親しみを感じる温かな風がフロアーに流れある種の安らぎを覚える。

中央に細長いテーブルが置かれその上には黒い袋がかぶせられているワイン瓶と小さなグラスが並ぶ。

左右の壁には細長いテーブルと椅子が用意されている。テイスティングをする人たちの席だ。

2017年ANAが選ぶワインの選定がこのルームから始まる。

ワインセレクションを引っ張るシニアソムリエ 井上勝仁と、マスター・オブ・ワインであるネッド・グッドウインの二人はお互いの信頼関係を尊びながら選定会を引っ張る。

ここに参加しているテイスターたちは、毎年「ワインセレクション」に参加しているわけではないが、選ばれたメンバーは全員ANA社員で構成されている。

真剣な面持ちで、卓上に置かれている数十本の覆面ワインボトルから小さなグラスにワインをついで席に戻り、ワインのテイスティングに没頭している。 

好きなワインを選ぶわけではない、ANAがお客様に提供するワインを、何十本の中から選ぶハードな作業だ。

自分のテーブル上には、ワイン選考項目が書いてある用紙があり、テイスティングしたワインの感想を書きこんでいく。

仕事の一部であることには違いないが、その真剣な表情の裏側はワインに対する愛おしさ優しさを感じる。

自分の感性、味覚を信じてペンを走らせていく決して優しい作業ではない。

こうした単純な行為を何度も繰り返していく。結構厳しい、いや、大変なことだ。

 

右上 CA・ Kokumai Loline   上左 CA  ・大窪 綾  下左 CA・渡部 佳哉子 下右 シェフ・成毛 元

参加している人たちの中には、客室乗務員3人のCAたち、大窪綾さん、渡部佳哉子さん、Kokumai Lolineさんたちだ。

ANAケータリングサービス洋食統括部成毛シェフの姿も見られる。

 

テイスティングの邪魔をしてはいけないと思いつつ、全日空商事パリ支店伊藤壽美さんに声をかけた。

実は、伊藤さんはヨーロッパのワインをこの「ワインセレクション」に載せる責任者なのだ。

「私の役割はヨーロッパのワインを選んで、このセレクションのテーブルに載せることが仕事なの、世界から集まったワインとの戦いでね」笑みを浮かべて優しく話してくれた。

「この席にいる事がすごく励みになりますね、こうして皆さんに選んでいただき、お客様に味わっていただけると思うと、嬉しいと同時に責任を感じますね」

自分が選んだワインが、世界から選ばれたワインとの戦いの中から選ばれ、ANAワインとして多くのお客様に飲んでいただけるワインに選ばれると思うと、嬉しさと同時に、心配だと付け加えた。

もう少し、伊藤さんにヨーロッパでのワインの選定の様子など聞いてみたいと思ったが、テイスティングの最中なので、こらえた。

 

そして、熱心にワインのテイスティングをされている、お二人の男女に声をかけてみた。

上左・常務 丸 博文 上右・事業部長 竹ノ内 典子 下左 パリ支局 伊藤 壽美 下右 試飲会場

 

全日空商事常務の丸博文さんと客室用品事業部部長竹ノ内典子さんのお二人だ

お二人とも「ワインセレクション」をプロデュースしている、すなわちトップの人たちだ。

今回初めての参加だそうだが、非常に意欲的な発言がお二人からどんどん出てくる。

「私たちは、ANA機内のおけるサービスの全体を請け負っています。だから、ワインセレクションを含めて機内飲料品などに対してベストなサービスを目指しています」

「お客様が必要なアイテムなど何でもご用意します」

お二人の考え方を聞くとANAがこれから進む道を探っているのか、すでに、その道を歩き始めたのか、だから「ワインセレクション」は面白い。

左・商品戦略部 鳥巣 奈美子  事業部 山下 昇一郎  右 商品戦力部  WILLA TO

 

そして、この会場全体を引っ張っている客室用品事業部マネジャー山下昇一郎さん、ANA商品戦略部鳥巣奈美子さん、WILLA TOさん達は、片手に資料を抱えながら忙しく会場に目を光らせ忙しく動き回っている。

 

毎年、「ワインセレクション」を取材していると休憩時間が来るまでの数時間はこうしたパフォーマンスが続く。

疲れる作業を黙々として続けている姿を見ているとANA空輸、ANA商事の役割は優れたコミュニケーションで結ばれているのだと感じる。

 

現在ANAは世界の空に向かって最大のネットワークを築き上げ優れた寛ぎと機能性を提供している最高の航空会社だ。

 

十数年前、当時のANA社長・大橋洋治氏にインタビューした機会があった。

その時、話された言葉が心に今も残っている。

 

「アジアでナンバーワンを目指す航空会社を目指す」、

・品質で一番・顧客満足で一番・企業の価値創造で一番

 

この言葉はすでに達成されている。しかし、飽くなき挑戦こそさらなる成功の鍵がある。

 

企画・取材・写真・nagasawamagazine・編集部 20161024