NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

 ワインの魅力を演出する・井上勝仁

ソムリエ・井上勝仁・ワインの楽しさを語る・1

オシャレな仲間たちと楽しいことを考えるときに、飲み物は何にするかという話になると、一斉に声が上がる。“シャンパン!”と。

シャンパンはフランス・シャンパーニュ地方で醸されるスパークリングワインのこと。シャンパンは、飲むことに人それぞれ、物語があるものだ。

高貴なシャンパンは少なくともセラーで数日間瓶を立てておき、瓶の中の澱を沈めて完璧な状態を保ちたい。それから、粋な銀の“バスタブ”にザックリとした氷と瓶を入れ、充分に冷やすと、瓶に閉じ込められた泡がビロードのように立ち上がる。その時まで待てる人でなければ、素敵なシャンパンは味わえない。

シャンパンの素晴らしさは、高貴で、優雅な味わいと存在感。ソムリエ・井上勝仁は、誰にでも優れた味わいの“シャンパン”を手軽に飲ませてくれる“シャンパン・バー”をANAラウンジに作った。

ANAの空港ラウンジや機内で提供されるワインは、毎年秋に開催されるワインセレクションで選定されている。

ANAワインセレクションに情熱を注ぐ、ソムリエ・井上勝仁は言う。

「セレクトされたワインはANA家族の一員としてゲストの皆様に愛されることが大切だと強く感じています。

また、空の旅を楽しく、快適に過ごしていただくためのアイテムの一つとして、ワインと料理は存在し、機内で繰り広げられる世界一のパフォーマンスは稀に見る贅をつくした晩餐会だと僕は思っています」

その晩餐会のために選んだ数十本のワインは、どれ一つとっても“理想のワイン”だと自負していると強く語る。

ワインと機内食のエピソードは数限りなくある。お客様お一人ひとりの小さな物語はANAの誇りですと自信に満ちた井上勝仁の目は潤む。

「セレクションで選んだワインの何本かがANA機上ワインとして提供されます。ワインは生き物ですから、保存状態が大切です。特に、古いヴィンテージワインならば、尚更、品質管理が問われます、その点、ANAの保存状態は完璧です」

だから、ANAの最高のディナー機内食は、稀有なる晩餐会だと言い切れるのだ。

 

今、井上勝仁は新たな人生に向かって歩み始めている。

常に前を向き、精力的に何かを見つめ、求めている。

繊細で優しい瞳には多くの人たちに喜んでもらえるもの、その何かを捜し求めて今、箱根にいる。そして、何かを手に入れた。


次号で、その一部を明らかにしよう。

写真・井上勝仁

 


企画・取材・nagasawamagazine・(2015年・8月)

フォトグラファー・伍頭 輝樹

取材場所・シェラトン都ホテル東京・ロビーラウンジ・バンブー