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阿部 寛・写真の旅

NY・ハンプトンズ・Nagasawamagazine 第三弾

 

阿部・NY旅・ハンプトンズ・第三弾『骨董のブリッジ・ハンプトン』

掘り出し物に出合いるかも

 

“アンティキング”という言葉がある。

つまり、週末の骨董探しに夢中という意味でもある、ハンプトンにはブリッジハンプトンがまさにそれにぴったりの町だ。

全米有数のアンティークが揃っていて、誰しも、はまってしまう。

ここには紛れもない逸品から、ガラクタもで、良くも悪くも、ワクワクドキドキ、骨董探しが楽しめる町だ。

そして、ここの骨董店は殆どが一軒家だ、ウインドウ越しに中を覗いて、気に入るか気に入らないかなど言う前に入ってみる、それが骨董探しの常識だ。

骨董店というと個性的な店が多い、東京青山骨董通りもそうだが、ここブリッジハンプトンも超個性的な店が目立つ。

店に足を踏み入れると、あらゆる骨董雑貨が置いてある店と綺麗にディスプレイされている骨董店など、様々だがとにかく面白く興味深い。

 

地元の人にどんな店がいいのかと聞くと、“勘”です、と答えてくれた。

 

 


 

とにかく覗いてみる、最初に入った格式高そうな「ダナ・パーカー・ハピタ」

店(Danna Parker Habitat)には誰もいない感じ、勝手にいろいろと見ていると、奥から紳士が出てきた、気難しそうな人、しかし思い切って話しかけてみた。

以外に気さくに「先週、英国から仕入れたんだ」と奥から対のランプを持ってきた、20世紀初めの貴重なスタンドランプだそうだ。

「2本で4000ドルだよ、掘り出し物だが如何かな」確かにいい品物だろう。

 

勿論断ったが、売りつけるようなそぶりは全くなかった、ゆったりした対応はジェントルマン、店のオーナーだそうだ。

 

もう一軒覗いてみた。

道から少し入ったところにある骨董店、階段を上がってドアを開けると雑然とモノが置かれている、何かあるのかわからないほどだ。

ウォーター・ミル・アンティーク(Water Mill Antique)という骨董店だ。

絵画が多い、手前にヴィトンの旅行カバンがそのまま置かれている、多分、時代ものだ。

日本では考えられない。

とにかく奥へ歩く、ちょっと気になった絵があった。

額縁は埃で汚れているがいい絵だ、女性オーナーが黙ってにこりとした

いくらですか、「300ドルでいいわ」

早速「ください」オーナーが「いい目をしているわ」

 

いい気持で店を後にした。

 

この絵は、僕のデスクの上で僕に毎日声をかけてくれている、「気に入っている」

 
 

ブリッジ・ハンプトンはアンティークばかりではなく、メイン道路(27号線)からそれて裏のエリアを歩くのもいい、大きな邸宅を覗いてみるのも楽しみの一つだろう。

アメリカの富豪たちの生活に触れることができるかもしれないし、住んでいる人とお友達になれるチャンスが訪れるかも。

アメリカの中のヨーロッパに足を置いて古さと新しさを体験できる貴重な旅になるはずです。

 

 

次回(8月)は、モントーク、ノースフォーク、そして、素敵なホテルを紹介します。

 

 

企画・取材・nagasawamagazine

 

フォトグラファー・阿部 寛