NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

酒ゃ・酒道庵

板橋・蓮根

さかや、「酒道庵」

           楚々とした酒

 

板橋・荒川に通ずる道の一角に目立たないが“酒や„「酒道庵」がある。

古い竹で扉が作られている、今時めずらしい引き戸の扉だ。

開けると優しい色合いの店内に酒瓶がずらりと並ぶ、妙に落ち着く。

見なれない「酒瓶」がずらりと、棚に並ぶ、思わず声が出る。

「あの有名な酒はないのですか」

店主「ありません」

爽やかに、声を上げた、三代目「酒道庵」の若主人。

しかし、酒の魂は持っている、そう見える。

話を聞く。

この場所に酒屋を開いたのは祖父、そのあと、父が継ぎ、今の三代目がまかせれている。

当時この辺りは畑、田んぼ、などが広がる田園地帯だった。

二代目の父親が、現在の基盤を作り上げた

 

お酒のラベルは和紙に手書きだ。裏ラベルには販売元の酒道庵、産地、蔵元が書いてある。

多くのの酒屋に並んでいる「酒瓶」は、華やかに競い合うように名前が艶やかに書いてある。

棚に並ぶ有名な「酒」は美しく瓶が装飾されていて、美味しそうに叫んでいるように見える、そんなスタイルが、今の「酒屋」のスタイルだ。

しかし「酒道庵」の酒棚は白に染まっている。

それがまた、店内との調和がいい、そして見事な配置がうれしい。

三代目が、うちは中身でお客とコミュニケーションをとっていると話す。

店内には、ワインセラーもあり、二代目(父親)の感性は確かだ。

酒瓶のラベルには、黒字でこんな文字が舞っている・

 

      

“お立ち酒

お前お立ちか、お名残り惜しい、名残の情のくくみ酒„

 

江戸の時代を感じさせるラベル歌だ。

完全な純米酒ラインナップだ。

板橋の隠れた“さかや・酒道庵„覗いてみる価値は存在する。

 

企画・取材・写真・nagasawamagazine・編集部