街のグルメ 7
神保町・カレーボンディ
牛肉カレー

カレーという食べ物を日本人が嫌いという人がいたら不思議に思う。
それほど、日本のすべての人はカレーが好きだ、といいきれる。
国民食であることは確かだ。
カレーを食べさせるレストランも多く各地にみられる。
東京神保町は昔から、カレーを主としたレストランが多かった、それは、学生がこの地に多く存在していたことにも原因する。
現在、カレー専門店がこの地に多く存在している。
中でもこのカレー専門店「ボンディ」は本格的なカレーを食べさせてくれる、歴史を持ったカレー店だ。
神保町古書店が並ぶ、その中の古書店の二階の奥に「ボンディ」はある。
いつ来ても、奥にある細い通路には人が溢れている。
客の回転は速い、客一人一人の滞在時間は短い、それが、カレーを食べる規則だからだ。
店内は案外広く、こぎれいな雰囲気の普通の店だ。
席に座ると、まず、蒸かしたジャガイモがお皿で登場する、バター付だ。
ホクホクしたジャガイモを食べ終わるころに本日のメイン「カレー」が出てくる。
テーブルには“レーズン””ラッキョウ“”福神付け“の瓶が並ぶ。
カレーの種類は、豊富だ。
今回は、「牛肉カレー」を注文した。
ご飯と、カレーは別々の器に分けられて運ばれてくる。
カレーの盛り付けの中は、牛の塊が数個入って、他の野菜は見当たらない。香ばしい香りが、食欲を盛り上げる。
しかし、カレーはカレーだ。
好みのカレーか、それとも、思ったほどお気に召さないカレーか、とにかく、それでも食べてしまうのが国民食といわれているカレーの凄さだ。
スパイスも、それほど、気にならない、家庭で作るカレーに近い。
この店はカレーの専門店だ、確かにうまい。
納得できる味だ。
また、他の種類のカレーを食べてみたい。
そんな感じの、カレー店でした。

Nagasawamagazine・編集部・2017・3・22