NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

編集長の想い

亡き、工藤 毅志に愛をこめて!

本誌連載「洒落おやじ青春取材記」「お気に入り取材記」などに、洒落た文章で多くの読者の心をつかんでいた工藤毅志さんが、今年4月23日にお亡くなりになった。悲しみを通り越して残念でたまらない。

僕と工藤さんとのつながりは深い、そして長い。

彼は雑誌の社会ばかりか他のあらゆるカルチャーの世界で著名な人だった。

聡明で知識に溢れ、繊細で優しさを感じる人柄はどんな人からも愛されていた。けして大げさに言っているのではない、人間形成、構成が出来ているとしかいいようがない。人間だれしも欠点はある、あるのが普通だ。

しかし、彼にはそれがない不思議だが本当に見つからない、生まれた時からそれができていたのか分からない。

彼と付き合った人たちから彼に対する不満を聞いたことがない。出てこない。

「nagasawamagazine」をスタートした時にぜひ、誌上で何かを書いてくださいとお願いした、その頃は、ほぼ毎日ジムでお会いしていた。

なかなかいい返事がもらえなかった、しかし、返事が遅れた原因は工藤さん自身が僕の雑誌に、何か書けるのか、また迷惑をかけてはと悩んでいたと後で聞いた。

ソフトな気分で始めた僕のウエブ「nagasawamagazine」に対しても、真剣に取り組む姿勢に感動した。

日本カルチャーの世界でその責任の一端を担っていた工藤さんの心の責任感を深く覚えた。謙虚で優しいのである。

亡くなられてから、奥様にその話を伺ったとき涙が止まらなかった。

個人的にお付き合いをしたことは少ないが、「nagasawamagazine」に参加していただいてからメールでよく話したりテーマごとに彼の深い取材意欲を痛いほど心に響いた。

彼は毎月話題を探すことに時間を割いていたことなど、奥様から伺ったときに本当に感謝と工藤さんの心の優しさに心が涙した。

亡くなる一年ほど前に二人で箱根に旅をした。

工藤さんの幅広い交友関係の一人「ホテル・ハイアットリージェンシー箱根」総支配人・野口弘子さんからのご招待だった。

その時に話したことは今の僕の支えになっている。

一生の友といえる工藤毅志が僕に大きな人間としての大切な言葉の宝を残してくれた、清く爽やかな箱根の山の想いを感じている。

いま、その深い想いを「nagasawamagazine」誌上で深く心から感謝をしたい。

 

10月号から、再度「洒落おやに・工藤毅志」の数々のオシャレ文章を特集いたします、再読いただければ嬉しく思います。

 

「nagasawamagazine」編集長・永澤洋二  2017・9・25