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気になるファッション 5

お薦めの展覧会・金子国義一周忌回顧展  工藤毅志

金子國義Xコシノヒロコ そこに在るスタイル~ネコとヒロコ~

金子國義さんと言えば、60年代~70年代に掛けて新宿文化が花開いた、今から半世紀前に挿画家として活躍をしていた頃、僕は出版社に勤め始めた頃で、澁澤龍彦の物語の挿絵等を見てその画風に興味を抱いていたのを覚えている。当時の新宿文化を象徴していたアーティストの一人でもあった。金子さんは生涯を通して、「男と女、明と暗、聖と悪」など両極性の間を自在に行き来しながら、独自の人物画のスタイルを確立していった。

その頃は、編集者やデザイナー、作家や俳優など雑多な仲間が集まる新宿のバーに僕も出掛けて、時々金子國義さんを見かけていた。残念ながら、昨年の春に逝去されたが、その金子さんと「ネコ」「ヒロコ」と呼び合ったと言うほど、仲の良かったコシノヒロコさんが、今回アーティストとのコラボレーション企画の第6弾として、この3月に、金子さんの一周年忌回顧展を企画されたのだ。このマガジンでは、既に、帽子デザイナーの平田先生とのコラボレーション企画、オートジュエラーの森暁雄氏とのコラボレーション企画をお伝えしてきたが、今回も万年青春のコシノヒロコさんならではの画期的な企画展だ。

届いたプレスリリースの「本展の見どころ」を見ると、「初公開となる未完の絶筆画を含めた、金子國義の幅広い年代の作品と自室を再現」とあり、「コシノヒロコのスタイル画をKHギャラリーで初展示、50年の時を超えて、二人の作品が初競演し生まれるイマジネーションの空間」とあった。本当に楽しみだ。この記事がUPされる頃、3月11日(金)のオープニングには駆けつけるつもりだ。半世紀前の時代のアーティストの表現に触れて観られる良いこの機会に、読者の皆様も是非ご来場ください。  

KHギャラリー銀座
中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F 入場無料

TEL:03-5159-6877

日時3月11日(金)~4月3日(日)10:30~19:00 会期中無休