NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

洒落おやじ・気になるアーティスト 2

感受性をオープンにして輝き続けるダンサー 西島 数博

洒落おやじ・工藤毅志

復興支援「花は咲く」2015
復興支援「花は咲く」2015

2月1日(月)の午後、ダンススタジオに、西島さんを訪ねた。昨年2015年10月29日、東京芸術劇場で、西島さんが企画提案した「DANCE SYMPHNY」最終楽章の公演を見に行って、その時、約束したインタビューをしに行ったのだ。

バレエダンサーとしての西島さんをよくご存じの読者も多いと思いますが、僕が彼のダンスを最初に見たのは、2000年、場所は東京のイタリア大使館公邸で、イタリアのジュエラー・ブルガリのイヴェントだった。大使館の美しい鮮やかな芝生の上を白い衣装を身体に纏って踊る姿は、月並みな表現だが、天使が空から舞い降りたようだった。その時のマネージャーから紹介されて、挨拶をしたものの、全ての公演を見ていたわけではないが、時々、公演の案内がきて出掛けてはいたし、あちこちで活躍していることは知っていた。インタビューの口火は、「どうしてバレエダンサーになったの?」と陳腐な質問をしてしまった。「母がバレエスクールをやっていたから。人間国宝の舞踏家・石井漠氏の門下生であった祖母から受け継ぐ三代目として、宮崎県の伊達バレエスクールで、3歳から母に習ったのがきっかけ。でも、実際には2歳半からだったらしい。3歳に初舞台を踏んだから。

「楽しかった?」と尋ねると「音楽が聞こえてくると自然に身体が動くんですよね。小さな子供にとって、じっとしているより動きたいからね。「すごい英才教育?」「母は芸術に接するのは早い方がいいと、何処でも僕を一緒に連れて行きました。幼少の頃にモナリザも見に行きましたよ。大人の中に子供が一人でも平気だった。」

「さくらひと」死神役のソロダンス                         ビューティフルアワード受賞2014・撮影レスリー・キー

「お母さんのお腹にいた時から、踊ることや音楽に胎内で触れていたわけだから、謂わば、胎児教育ですね。」「その通りだと思います。」なるほど、やはり、生まれ付いてのダンサーというのも頷ける。1971年生まれだから、今44歳だが、どうみても見えない。若い。

「そういえば、Kカンパニーの熊川哲也さんとは同年代で、一緒に踊ったことは?」「高校生16歳の時、東京・青山バレエフェスティバルに僕が選ばれて、熊川さんがその時、英国のロイヤルバレエスクールにいたので、呼ばれて同じ舞台に出ていました。」

西島さんは1990年にフランスに渡り、1991年、カルポー賞国際バレエコンクール第1位受賞を果たして頭角を現し、ヨーロッパで、100回を越える舞台に出演し、サンフランシスコ国際フェスティバルに日本代表ダンサーに選ばれるなど、国際的な活躍は勿論、国内外の活躍の列挙に暇がない。

活躍といえば、安藤和津さんから、「見てね」と言われた、奥田瑛二さんが監督した映画「るにん」を観た時、松坂慶子の相手役に抜擢されて、江戸時代の流人役を見事に演じきった西島さんに、役者にもなれるな~」と感心したのを覚えている。兎に角、最初に観た天使のバレエダンサーが、ダンスアーティストとして芸術監督、演出家、振付師、プリンシパルダンサーとマルチにこなしているエネルギーと才覚に脱帽だ。


現在はジャパン・ダンス・イノベーション「J・D・I」という企画プロジェクトを立ち上げて新たな活動をスタートした。


「貴方にとっての舞台は? 観客へのメッセージは?」と最後の質問に、「僕が踊ったり、演じたり、創作したりしている作品は、どんなメッセージを伝えているか、などを感じてくれれば。ステージに立つと良くわかります。舞台の人間も観客も同じ人間だから、感受性を全開にして観てくれると、観客との感受性のキャッチボールができますね。いつまでもそうありたい。」という彼の言葉は、アーティストとエデイターの違いはあるが、「そうなんだよね。」と思いは同じだった。

2012年ガラ公演                                                                             稽古中の西島さん

西島さんの出身地宮崎の県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)で2月20日に公演される宮崎の神話「ドラマティック古事記<恋する神々の物語>」で、芸術監督、演出、振り付け、出演と忙しいダンスアーティスト西島さんの稽古スタジオを後にした。3月19日の眠れる森の美女で、今回悪役カラボス役に初挑戦する西島さんを観に行く約束をして……

 

INFO:オフィシャルファンクラブ入会希望者の方は

 

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INFO:「眠れる森の美女」東京文化会館・大ホール3月196時開演

 

チケット取り扱い 日本バレエ協会 TEL:03-5437-0372

 

         インターミューズ・トーキョー TEL:03-3475-6870

 

        東京文化会館チケット・サービス TEL:03-5685-0650

 

 

 

工藤毅志 2月4日 記