NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

ワインバトラー・ニールのライフワーク Part 26

アレルギー   Allergy

さまざまなアレルギー
さまざまなアレルギー

都内のシティーホテルに勤務していた頃は、差ほど意識はしていませんでしたが現在の様に、リゾートホテルに勤務する様になってからは「アレルギー」の対応の難しさをつくづく感じる様になりました。

都内でのレストラン勤務ですと「アレルギー」の対応はその場で、ゲストがあれは食べられないこれも食べられないというのを直前になってから申し出る方も少なかったというのが現実です。

それはフランス料理、中華、和食、鉄板焼き等高級店でしたから、ゲストの方もそれを目的に食べに来ますから、アレルギーがあると必然食べには来ない、来店されないとういことの様でした。

そうですよね!ワザワザ食べられないのに高いお金を払う必要はありません。しかしリゾートの場合は違います。大概が子供を含めた家族での宿泊、食事ですから、たべられなくとも一緒にバカンスには来ます。必然、アレルギーをお持ちの方への対応は、提供する方としてはマストになります。

ただ食べられないとか、苦手とか、嫌いというレベルなら問題はないのですが、食べると事故になるケースがからんでくる場合は大変です。

ちなみに私の母は魚アレルギーで、食べると嘔吐してしまいます。幼い頃、祖母がそのアレルギーを治そうとしてハンバーグのミンチ肉にほんの少し魚のすり身を入れて食べさせたことがあるそうで、その時も,ものの見事に嘔吐したと聞いてます。

そんな母は自分が魚が食べられないので、子供たちにはそうなって欲しくない為、自分が嫌いな魚を良く料理して食べさせてくれました。

可笑しかったのは、「臭い臭い」と言いながら、焼いた魚を出して顔をそむけながら出してくれたことです。そして「良くこんな臭いもの食べられるね!」とも言ってだしてくれました。お蔭さまで魚は嫌いではありません、有りがたいことです。(感謝!です)

私が初めてアレルギーの症状を見たのは、都内のホテルのフランス料理に勤務していた頃の事でした。キャビア(チョウザメの卵)にレモンをかけて、ブリニ(小さなパンケーキ)に乗せて食べるキャビアフラッペを食べたゲストが首からミルミル赤い斑点が現れ、顔一面が腫れあがりました。

その後呼吸困難になりお部屋で待機してから救急車で運ばれました。

これは何のアレルギーかと言いますと後で判明したことですが、「そば粉のアレルギー」でした。キャビアを乗せて食べる小さなパンケーキが、そば粉で出来ていたのです。ゲストもまさか、フランス料理を食べに来て食材材料にそば粉が入っているとは思いませんから何も申告せずに食べてしまいアレルギー反応が出た訳であります。

 

大人のアレルギーは未だ自分達で危険を回避できることが出来ますが、子供や幼児のアレルギーは大変です。

例えば、ブッフェ等の料理にはアレルギー表示をしてあげて尚且つ、親にこの料理とこの料理には対象のアレルギー物質が含まれていますよと言った紙を書いて渡さないといけません。

又子供や幼児というのは直ぐに目の前にあるものは口に入れてしまいます。ですから提供する側は細心の注意が必要となります。

例えば、小麦粉アレルーギーや乳製品アレルギー等になって来ますと、本当に残念ですが口にできるものは限られてきます。言い方を変えると食べられるものは殆どありません。従って重度のアレルギーは離乳食と一緒で持ち込んで頂くのがベスト何ですが、ゲストの方からしましたら、そこを何とかするのがあなた達プロの仕事でしょ、のようなニュアンスで来ますので苦労します。

又アレルギー対象物質を油で揚げた場合、その油で揚げた違う食材でもNGとなってしまうので手に負えないということになるわけなんです。

アレルギーとは提供する側、まずは、アレルギーを予約で受けた段階での、

人物→調理人→提供するサービスマン→その日のレストラン責任者の4重くらいのチャックが必要になって来ます。

最後、提供するサービスマンが座らせる席を間違えただけでも事故になりますから、知識やマインドの低いアルバイト等に任せるような現場では責任者の気配りは非常に重要になって来ます。

主なアレルギーは、蕎麦アレルギー、海老・イカ・タコ・甲殻類アレルギー、乳製品アレルギー、小麦アレルギー、大豆アレルギー、酢の物アレルギーなど数えたらきりがない程あります。

私は以前、ペット(ワンちゃん)と泊まれるホテルで働いた経験がありますが、何と!最近はワンちゃんにもアレルギーがあります。

そのホテルではワンちゃんのディナー、朝食のコースやアラカルトを用意していましたが、もうそれは、それは大変でした。

人間だけでも大変なのにワンちゃんもですから。大概、事故は忙しいホテルレストランで起きます。

忙しいとどうしても手が回らなくなり確率が上がる訳であります。ワンちゃんばかりに集中して、飼い主のアレルギーを忘れて、甲殻類アレルギーであるのにカニのメカブ和えを前菜にうっかり出してしまい、気が付いたゲストが「私を殺す気?」と非常に憤慨されたこともありました。

私は現在、そういったリゾート施設で勤務していますので、アレルギー対策は非常にナーバスになっていることも事実であります。

此処からは不思議なお話になります。

 

さて、アレルギーは何故、個人によって差はありますが、あるのでしょうか?私は以前、仙人のお弟子さんに聞いたことがあります。

仙人のお弟子さんにTさんという方がいまして、私は「私の母は何故、魚が食べられないのですか?」と聞きましたら、優しくこう答えてくれました。

「遺伝とか色々いうけどね、あなたのお母さんはね、心底、お腹を割って話すことが出来ない人でしょ!」と。

実はその通りなので私は黙って聞いていました。私の母は外面は良いのですが、不満に思うことはお腹に溜め込んで、もう限界だなと言う時に、一気に爆発してしまうタイプなのです。

「魚はね、お腹を裂いて内臓を出して食べるでしょ!だから魚を食べられないのはお腹のなかのものを出さないからなんだよね!正直になってお詫びしたら食べられる様になるよ!」と不思議なことを教えてくれました。この様な話をしたら母は怒るに違いないので、話はしていませんが。

 

人間は面白いもので、他人から自分の素性をズバリ言われた時、必ず、そんなことはないと必ず言います。又自分が認めたくないことは都合よく忘れることが出来ます。本当に面白い性質を持っています。

例えば私の母の母、つまり祖母は可愛そうに家族に対して、あれこれ注文が多いので熱海の老人ホームに入れられて?しまいました。

私は、おばぁちゃん子でしたから社会人になっても、ちょくちょく熱海には会いに行きました。おばぁちゃんは加齢とともに、かなり耳が遠くなっていました、ですから私は話す時は、大きな声で話さないといけません。

大きな声で話しても、聞こえないことが、まま、あります。

私は、「ばぁちゃん、補聴器買ったら?」と何度も言いましたが、一向に買う気は無かった様でした。そうなですね、耳が不自由な方に限って補聴器を買わない、そんなもんなんです。

頑固なんですね!普通、聞こえないなら、便利なものが現代にはある、これを使おう!という気は全くないのが頑固者の性とでも言うのでしょうか(笑)。

いつも行くと母の兄弟のお嫁さん達の悪口を言ってました。それ!先月も聞いたけど・・・なんていうのはザラでした。

調子に乗ってると同じ事は百回くらい言ってました。私は、そうだねぇ~、と言いながら、ばあちゃん話をビールを飲みながらいつも聞いていました。

又、お嫁さん達の悪口を聞いていて、聞くに堪えない時、「そんなことないよ!」と私が、呟いたことがありました。そうしたら、聞こえていたんです。「あんた、私の言っていることが間違っているのかい?」と返答して来ました。恐ろしい、都合の悪いことは聞こえないのに、都合の良いことは聞こえてる!!!でも、もし、ばぁちゃんが補聴器を使っていたら、会話を通した嫁、姑の間にある齟齬の様なものは無かったかも知れません。

例えば、おばあちゃんに気を使うお嫁さんは、おばあちゃんが食べやすい様にオカズと刻んでくれましたが、細かく食べやすい様に刻んだオカズを見て、「私の歯が脆いと馬鹿にされた!」と言ってましたし、もうこうなると、おばあちゃんの為にしたのに何て言っても坊主憎ければ袈裟まで憎い状態になってしまいます。そういった日常の些事に追い打ちをかけるように、耳が遠くて聞こえないこと(都合の悪いことは聞こえない)が重なれば仲たがい、ボタンのかけ違いから、争いになる訳です。大変、申し訳ありませんが、日常生活の改善のためには、補聴器は一部の方達には欠かせないとは思います。失礼な発言でしたら謝りますが、どうもそんな気がしてなりません。

           小麦・タマゴ

随分と話が逸れてしまいましたが、上記のことも含めて、あれこれ思案する、思考する人間の思いが、特に生活に影響して、アレルギーを引き起こす原因になっている様にも思います。

抗体とか遺伝とか、性別、出身地、加齢など色々な要因がありますが、何か違うところ、心のありどころ、所作にも関係しているのではないでしょうか?

実際に苦しんでいる方も沢山いらっしゃるので、言い切ることはできませんが・・・。

 

仙人のお弟子さんのTさんから、ある時、色々なアレルギーに付いても聞いて見ました。「アレルギーはね、荒れる気なんだ。つまり気が荒いとなるんだよ!又そういう人に限って普段は大人しい。でも心の中の芯の部分は違うんだよ!」と教えてくれました。

ここではこれ以上の事は綴れませんが、「なるほどなぁ!」と私は思いました。皆さんは如何でしょうか?

 

 

By ニール