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日本酒道楽・39 酒好一男

醸造用アルコール

こんにちは。先日行われた夏の甲子園東京都予選で母校がベスト4に進出し、プチ盛り上がっていた酒好一男です。

今回は、微妙にわかりにくい醸造用アルコールの研究です。

歴史をさかのぼると、江戸時代の日本酒に添加されていたことがわかっています。当時の発酵技術では現在ほどのアルコール度数にすることが難しく、雑菌の繁殖を防ぐ目的で度数を高めるために酒粕から作った焼酎(粕取り焼酎)を添加していたようです。

昭和の戦前、戦中にはコメ不足から、焼酎を添加して増量していたことが記録に残っています。30年ほど前には、醸造用アルコールが添加された日本酒は二日酔いがひどいと言われていました。実際には飲み口がいいため、大量に飲んでしまうというのが原因だと思われます(笑)

また、匂いがエチルアルコール(エタノール)のようだとも言われていました。醸造用アルコールも工業用と同じくエタノールなのですが、この場合、理科の実験に使ったアルコールランプの燃料アルコールのことを言っていたのでしょう。

エタノールは揮発性が高いため、熱燗にすることで若干蒸発します。それも、熱燗のほうが酔わないとか、二日酔いにならないという噂につながったのではないかと想像されます。

 

●原料は焼酎甲類と同じ

 

さて、現在の醸造用アルコールはいったい何で造っているのでしょうか。

いろいろあるようですが、前々回にご紹介したキンミヤ焼酎と同じ、さとうきびが原料のなかでも割合が高くなっているようです。

ブラジルなどで自動車の燃料として使われているエタノールもさとうきびやトウモロコシが原料なので、広い意味で醸造用アルコールと同じと言えます。ただ、飲用に使用するには厳しい条件がありますので、安心してください。

そんな醸造用アルコールですが、純米酒に添加することで飲み口が端麗辛口になったり、香りが良くなったりします。個人的には食中酒にはこちらのほうが合っていると思います。また、夏にはさっぱりした味わいが愉しめます。純米酒に比べて酒質も安定するので、酒蔵経営の安定化にも寄与しているようです。

しかしながら、輸出用の日本酒は純米酒が大半となっています。醸造用アルコールが添加されていると混成酒という扱いとなり、税率が高くなってしまうそうです。

なので、香り高い吟醸酒、大吟醸酒は日本でしか飲めないと言っても過言ではないかもしれません。ぜひ、お好きな銘柄で純米とアル添を飲み比べていただきたいと思います。

 

 

夏の風物詩   花火

とここで終わろうと思ったのですが、編集長より「写真がないのでさびしい」との指摘を受けましたので、先日地元で開催された花火大会の写真をアップします。

iPhoneで花火をステキに撮るのは難しいですね。

まだまだ勉強が必要です。

 

酒好 一男