NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

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記念稿・日本酒道楽 51回

温暖化で日本酒が!?      酒好 一男

こんにちは、酒好一男です。

 

突然ですが、「やるなら今しかねえー」と歌っていた『北の国から』の五郎さんが劇中で飲んでいた日本酒は、「男山」「北の誉」ともうひとつ高砂酒造の「黒松 高砂」です。

高砂酒造は「国士無双」という銘柄で有名ですが、平成2年から限定で販売開始していた人気商品が「一夜雫」です。しかし、昨年の製造をもって生産中止となってしまいました。

なぜかというと、その製造方法によるのです。

かんたんにいうと、アイスドーム(かまくら?)を作って、そのなかで原酒を袋に入れて搾るということです。アイスドームを造るのは、1月上旬から中旬。大きなビニールをふくらませ、丸二晩その上からノズルで水と雪粉を吹きつけると、表面の氷の厚さはようやく15cm程度に。風船を取り除くと、柱のない氷のドームが出現します。

そのアイスドームが気候温暖化によって、旭川市での降雪量の減少、平均気温の上昇、厳寒期における降雨等異常気象の影響で製作及び維持が困難となったというのです。

 

大吟醸原酒「一夜雫」

 

たまたま、一本頂戴することができた「大吟醸原酒 一夜雫」は、ほどよい香りと澄んだ甘さで人気のほどがうかがえる味わいでした。完売前に出会えたことを感謝します。

それにしても、もともと暖かい地方で誕生した日本酒なのに、温暖化によって造れなくなるとはおどろきです。温暖化が進行してもあまりいいことがないので、進行をくいとめたいと思った酒好でした。