NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

深江賢に聞く~回顧録スペシャル~
洒落おやじの青春取材記 工藤
特集記事 ANA

日本酒道楽・酒好一男 第9回

富士のふもとで

「nagasawamagazine4月号」でお休みをいただいたこともあり、5月号は勝手に2作掲載ということにさせていただきます。

GWは大混雑が予想されたため、その次の週を狙ってJR東日本の臨時列車「快速富士芝桜まつり号」に乗り、富士の芝桜を観覧してきました。電車は昔なつかしい「L特急」に使われていたクリーム色に赤のラインの車両で、和式トイレに流れる水も青く、当時を感じさせるものでした。そんな特別列車に乗って富士急の河口湖駅につくと、そこからは芝桜まつり会場までの送迎バスも付いていたのでラクチンな旅です。

天気はもちろん快晴。到着した芝桜まつり会場では、すべて満開とはいかないまでも、会場の半分くらいは満開の状況。富士山のおひざ元だけに、富士宮焼きそばや吉田うどん、鳥もつ煮込みの出店があり、地ビールの「ふじさんビール」を飲みながらそれらを食べることができます。

少なめとはいえ、けっこうな人出でしたので、食べるまでには時間がかかりましたが、30分もあればひとまわりできてしまうくらいの会場で、帰りのバスまでには3時間30分ありましたから、余裕で待つことができました。

ここでの日本酒は「月桂冠」だったのでパスして、富士と芝桜のコラボを愉しむことに集中し、写真を撮りまくります。

富士山に若干雲がかかれば雰囲気がでるのにと思いながらも、まったくその気配はなく、常にくっきりとその姿を見せてくれた富士山です。

 

 

3時間立ちっぱなし、歩きっぱなしだったため、疲労困憊で帰りのバスに乗り込み、電車で飲む地酒がないかと道路脇の看板を寝ぼけ眼で見ていると、ありました。ほぼ駅に着くかというところで酒屋を併設したコンビニに地酒の文字が。

富士五湖周辺で唯一の酒蔵「井出醸造所」。江戸末期(1850年ごろ)に、標高850mの冷涼な富士の気候と豊富に湧き出る清冽な水に着目し、それまで行っていた醤油醸造に合わせて清酒の製造も始め、皇女和宮の婚姻と同時期に製造を始めた為、それにちなんで 「開運」 と命名し、その後 「開運正宗」として長期間親しまれてきましたが、昭和60年より 「甲斐の開運」 を正式名とし、現在に至っているとのことです。静岡県に土井酒造場の「開運」という銘柄がありますので、これと権利問題があったのかもしれません・・・。

そんな井出醸造の酒(300ml)を2本、杜氏の名を冠した「二十一代與五右衛門」、「甲斐の開運 本醸造」と富士ミネラルウォーター冨士芝桜パッケージを購入。

「二十一代與五右衛門」は純米吟醸のようで、まさに淡麗辛口、水のようにあっというまに飲み終わってしまいました。一方、本醸造は醸造アルコールが入っている、いわゆる「アル添」で、ピリッと酒の風味がして二本目にピッタリの味わい。


我ながらいい組み合わせだったなと、芝桜とは別な意味で帰路を愉しんだのでした。

ちなみに富士芝桜まつり2014は6月1日まで開催中です。

 

編集長後記

 

酒好き男は忙しい仕事の合間、近場の旅を楽しんでいるようだ。

プロ並みのカメラマンを演じ、写真を撮り続けているようだが、どこに行っても酒の香りには弱い。

今回も、富士芝桜まつりを撮りに出かけたようだが、やはり、酒が本命だった。お疲れ様。