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日本酒道楽・酒好一男 第4回

新酒の季節

今年も早いもので師走となりました。師走といえば、酒好きの方々には言わずと知れた新酒の季節です。

「しぼりたて」。なんと素敵な響きでしょう。

新酒といえば「ボジョレー・ヌーヴォー」が思い浮かぶ方も多いと思われますが、あれはいわば「とってだし」。熟成が進んでいない軽い味わいを愉しむもので、けして“すごく”おいしいものではありませんが、今年のヌーヴォーは円安のせいか例年になく高値でした。

720ミリリットルで2000円はないですよね。

 一方、日本酒の新酒は逆に「とってだし」がうまいものです。10月に収穫した米を使って醸造した新酒は、開栓すると微発泡の効果で「ポン」と音をたて、口に含むと軽くシュワシュワ感を味わえます。おまけに1800ミリリットルで2000円強とくれば、これを飲まずにいられますか?

 

 私が選んだのは、福井の名酒『白岳仙 直詰』新酒しぼりたて。福井というと「黒龍」が有名ですが、東京では高すぎる値段になっています。この白岳仙は、まさにフルーティで後味もすっきり。値段も手ごろで、かなりオススメの銘柄です。

 


そしてもうひとつは香川県の名酒、「川鶴 『仕込み第一号』しぼりたて生原酒」。自社栽培の「讃州オオセト」という酒米を原料米に100%使用した、やや甘めのお酒です。うどん県(笑)では、東京でいう「蕎麦屋で一杯」が「うどん屋で一杯」となっていて、串にさされたおでんやしょうゆ豆などをつまみに、この川鶴や金陵といった地酒を飲むのが主流です。

 こちらは平成25酒造年度(Brewery Year)とありますが、酒造年度とは7月1日~翌年6月30日のことをいい、その間に仕込まれたものという意味です。

わかりにくければラベルを見て、H25BY(平成25酒造年度)と書いてあれば、間違いなく今年の新酒です。ぜひお試しを。早いもので、今年も残すところわずかとなりました。来年もよい酒と出会えることを祈りながら、皆様もよいお年をお迎えください。

 

年の瀬、酒の話で盛り上がりましょう。

     そして

新酒で2014年のスタートを祝いましょう。

 

 

酒好 一男