2015年4月号
日本酒道楽第29回 特別編 酒好一男
ANAファーストクラスの日本酒「宝剣」
こんにちは、酒好一男です。
嬉しいニュースです。
Nagasawamagazine2014年7月号で、2015年のANAの機内、ラウンジで使用する日本酒選定会のレポートをしたことを覚えておいででしょうか?
今年9月から、新しいラインナップの日本酒が提供されているのですが、その中でも国際線のファーストクラスとビジネスクラスに酒好オススメの「宝剣 純米吟醸 廣島八反錦」(宝剣酒造)が入っているのです。
今月号の酒好コラムでも扱った酒米「酒未来」が提供されている注目の酒蔵のひとつ、広島県呉市の宝剣酒造で40歳の土井鉄也専務が醸す日本酒です。もちろん土井専務は山田錦や雄町などの酒米も扱いますが、とくに広島を代表する酒米「八反錦」を重視して、こだわりの酒造りを行ってきました。
さきの選考会で取材したとおり、機内酒を選ぶ基準は「安定した量が確保でき、商品にストーリー性があり、しかも美味しい」という3点を重視するということでしたが、地元産の八反錦を使用することで安定量確保とストーリー性を両立させ、純米吟醸とすることで香りと味のキレも出ている宝剣は、まさに選定のポイントを満足させるものだったと言えます。
選考会審査員の一人、居酒屋評論家の太田一彦氏の推薦もあったということですが、お客さんも満足すること間違いなしと酒好も保証できる一本です。NHKの番組に取り上げられて以来、手に入りにくい銘柄の中のひとつではありますが、酒販店で見つけたらぜひ試してみてください。
その他の銘柄は、「新政 No.6 S-type 純米生原酒」(秋田・新政酒造)、「じょっぱり 純米大吟醸 華思い」(青森・六花酒造)、「春鹿 純米吟醸 封印酒」(奈良・春鹿酒造)。どれも旅のお供にはピッタリの日本酒ばかりですね。

嬉しいですね。
酒好一男お気に入りの一本です。
2015年11月2日
酒好 一男