NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

深江賢に聞く~回顧録スペシャル~
洒落おやじの青春取材記 工藤
特集記事 ANA

2014年11月号

日本酒道楽・酒好一男 第16回 特別編

10年に一度

ひきつづき酒好一男です。

今年は10年に一度の紅葉と言われています。
寒暖の差が激しいと赤く染まるということですが、勝手に恒例の旅シリーズ、奥入瀬、修善寺、富士山ときて、今回はこの秋のJR東日本のイチオシ「抱返り渓谷」です。

「抱返り渓谷」は秋田県にあります。
秋田といえばNEXT5に代表されるような若手社長によるチャレンジ酒が数多く出されている日本酒処。
景色だけでなく、日本酒を堪能する気まんまんでの出発です。

そのため、目的地に早く着ける飛行機を選択。7時に羽田を出て8時30分にはレンタカーに乗り込みました。秋田空港から渓谷に向かうこと1時間30分。まだ観光客も少ない時間に着くことができました。

雲ひとつない青空の下、最高の状態で迎えてくれた「抱返り渓谷」。橋を渡り、渓谷沿いの細い道を歩きながら写真を撮りまくりました。

角館

紅葉にすっかり満足して向かったのは角館。
こちらの紅葉はもう少し後のほうがよかったのですが、しだれ桜の黄色い葉っぱが多かったので、おそらく桜の季節のほうがオススメです。
昼食はもちろん稲庭うどん、秋田と言えば「佐藤養助」です。東京で稲庭うどんといえば「寛文五年堂」のほうが有名かもしれませんが、銀座にあった店舗は閉店してしまっており、逆に「佐藤養助」のほうは銀座、日比谷、赤坂の3店舗が営業しています。ご興味がありましたらぜひいらしてみてください。


田沢湖

細いのにツルコシのうどんに満足した後は、田沢湖を訪れました。日本一深い湖ということで、水が碧く見えます。
 湖畔で見る水も透き通っており、昨年行った十和田湖と同様、美しい湖でした。美貌と若さを保つために龍神となったという伝説のたつこ像をカメラに収めようと近くにある土産物屋の駐車場に車を入れてパチリ。


本当は金色のたつこさんはシルエットが似合うようです。

十九番

その後、もしや地酒があるかもと土産物屋に立ち寄ったところ、ありました。なんという嗅覚でしょうか。何種類かある中、酒好が選んだのは角館の地酒「秀よし」を醸す鈴木酒造店による「十九番」。なにが「十九番」かというと、各蔵元が秋田県総合食品研究センターと共同で、酒蔵に古くから住み付いている酵母(家付き酵母とも言う)を分離・選抜し、優良な酵母を永年の眠りから目覚めさせて純粋培養した「秋田蔵付分離酵母」を使って醸造した純米酒をシリーズとしようと企画したもののなかで、全25蔵元中の19番目に目覚めたということらしいです。


秋田蔵付分離酵母シリーズのチラシ
■美の国あきたネット

⇒ http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1410393799117/index.html
ちなみに鈴木酒造店はANAの日本酒選考会で「LA CHANTE」というスパークリング日本酒がリストアップされていました。

秘湯『鶴の湯温泉』

購入後、早く飲みたい気持ちを抑えながら急いで秘湯「鶴の湯温泉」に向かいます。秘湯ブームの元祖と言われる乳頭温泉の最奥に「鶴の湯温泉」はありました。

白濁したお湯で有名な混浴風呂など、男性用は4種類、女性用は6種類の泉質の違う温泉があります。蛇足ですがテレビはなく、携帯もsoftbankは圏外、auは圏外か1つだったため、秘湯感を増してくれます。ドコモは入ると書いてありましたが、持ってないのでわかりません。

ひととおり風呂を満喫したあとは日本酒です。パキッとスクリューキャップを開け、茶碗になみなみと注ぎ、味わいます。
 アルコール度数が17度と高めですが、すっきりした旨みが口の中に広がります。一気に飲めてしまいそうなので、夕食までとっておきましたが、その夜のうちになくなってしまったのは言うまでもありません。


翌日は雨予報となっていたため、晴れを祈りつつ就寝です。

秋田縦貫鉄道を撮影

翌朝は微妙な雨模様でしたが、ときおり晴れ間が出る、まずまずな天気でした。

今日はかねてから予定していた秋田縦貫鉄道の撮影です。どちらかというと「乗り鉄」ではなくて「撮り鉄」の酒好は撮影スポットの下調べも済ませて意気揚々と向かいました。

「鶴の湯温泉」から田沢湖の北側を回って秋田縦貫鉄道「松葉」駅方面に向かい、右折して線路沿いに走ります。途中から線路も見えなくなり、もう本当に山の中を走り続けること1時間30分。山の中は豪雨といえるほどの天候で、おまけに地図で見るのとは大違いと思えるような距離を走って目的地「道の駅あに」に到着。

しかし、ほっとしたのもつかの間。ダイヤを調べると上り下りとも次の電車はあと1時間後。阿仁というところはマタギの里だそうで、馬ホルモンやら熊肉やら売っていて、食堂では馬肉丼もありましたが、見るだけにしました。

その後、雨の中撮影スポットに行き、撮った写真がこれです。
雨の中だったのでバックの紅葉が暗めなのが残念ですが、この条件下では仕方ありません。


 阿仁合

チ満足しつつ阿仁合という駅に向かいました。ここには秋田縦貫鉄道の本社と車両基地があり、電車を撮るだけならここがオススメです。

「高清水」と「雪の茅舎」

秋田の旅も終了に近づいてきました。秋田駅の酒屋で山本合名会社の秋田限定酒「白神のめぐみ」を購入して秋田空港へ。

空港での夕食とともにいただいたのはこちらの酒。秋田と言えば大多数の人が思い浮かべるだろう「高清水」の純米生貯。そして、「雪の茅舎」(ゆきのぼうしゃ)奥伝山廃。「高清水」は辛口で軽い飲み口、「雪の茅舎」はアル添だったので少し旨みがある感じでした。


初日はピーカンで最高、2日目は雨にたたられてしまいましたが、まあ、あいかわらず美味しい旅でしたね。

それではまた。

酒をこよなく愛す、酒好 一男