NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

「ヘアー界の異端児・西村 英哲」

36歳、不思議な感性の持ち主だ。仕事は、美容師だ。ある日、「英哲作品展」を開きます、というハガキを貰った。

 

ヘアー・デザイナーがどんな個展を開くのか、少し興味はあった。青山の小さなビルの地下が個展会場だ。ギャラリーには不思議な世界が広がってた。

これは、何の世界なのか、不可思議な人形たちの陳列場所なのか。

 

人形たちが着ている衣装が、ヨーロッパ中世のレディ達のファションを思わせる。

奇妙なヘヤが、陳列マヌカンに被せてある。

ヘヤー全てが”編みあげ”だ、コスチュームに合わせたのか、また、このヘヤーデザイ 

ンだから、このコスチュームなのか。

 

押し寄せる驚き、得体に知れない叫び、が自分の心から湧き上がってくる。なんなんだろうこの

作品群は。薄暗いギャラリー内は人の熱気と、戸惑う人たちで渦巻いている。完全に、”HIDENORI NISHIMURA”の世界に会場が嵌っていく。

 

しなやかな若者が近づいてきた。

ヘヤーデザイナー・西村 英哲、HIDENORI NISHIMURA,だ。

 

人形ドールの製作者、生みの親だ。

ここでは、あえて、アーティスト・HIDENORI NISHIMURAと呼べる,呼ぼう。

 

はにかみながら、話しかけてきた。

繊細な感性が体全体から感じられる、

”僕の行く道を教えてください、迷っているんです”

個展を開く前に、ドール・作品を、彼が写真に収めた、 

 

そして、一冊の写真作品集を作った、ただ、一冊だけだ。

普通なら、何冊か作って会場において置くか、関係者に配るのがノーマルだ。

HEDENORI自身は、そのことは考えていなかった、と話す。

 

自分だけの作品、世界の天才といわれているアーティスト達も、作品は自分自身の心の

表現だと思っていたに違いない。

 

HEDENORIも天才だと感じる。

勿論、この個展は反響もすごかったが、驚きのまま、終わった。

 


 

2013年初頭、ニューヨークに渡る。

 

一冊の「ドール・写真集」を抱えて、マンハッタンではなく

ブルックリン(BROOKLYN)のアーティスト・オフィスを訪ねる。

 

黙って、自分の「ドール・写真集」見せる。

関係者は驚きの声を上げ、

 

Good execution
In here and Brooklyn in September

 

今年の9月にブルックリンで個展が決まった。

同時にLA(ロス)でも個展の話が持ち上がっている。

 

日本での反応は、まだない。

 

一人の美容師が、だた自分のなかの才能を一人で表現することは難しい。

しかし、探りながらの自分をここまで表現できたら、もう、才能が一人歩きしていく。

 

HEDENORIの限りなきアーティストとしての素材に注目したい。

だが、HEDENORIアーティスト感が世界で華開くかどうか、彼自身にかかっている事は確かだ、期待は大きい。才に長けた,HIDENORIがどう変化を遂げるか、天才であるか、ただの、奇才で終わるか、見て見たい。

 

 

nagasawamagazineでは、追っていく。