NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

永遠のブルガリ  編集部

美の創造を求め、育てる力

ターコイズ、エメラルド、アメジストなどをダイヤモンドで囲んだネックレスとお揃いのイヤリング
ターコイズ、エメラルド、アメジストなどをダイヤモンドで囲んだネックレスとお揃いのイヤリング

100年を超す永遠の輝きは、今も健在だ。

世界の富豪、貴族、スターたちがその気品に溢れ大胆なフォルムを求めブルガリショップに駆け付けた理由は、ブルガリの清冽なる気品あふれる宝石に魅了されたからだ。

歴史と変化、この二つがブルガリのスタイル、デザインを生み続けていることは間違いない。斬新なジュエリーを生み育てている。

 

1989年、取材でローマ「ブルガリ」本店を訪ねた。

1960年代の外観を残したエレガントなエントランスのゴールドと大理石の意匠は健在だ。

当時のブルガリの総指揮官ともいえる、パウロ・ブルガリ会長に直接お会いできた。いろいろなお話を伺うことができたのはラッキーだった。

ブルガリの総指揮官・パウロ・ブルガリ氏
ブルガリの総指揮官・パウロ・ブルガリ氏

「私はジュエリー職人だと思います、そして、いい仕事をする職人という評価が好きです。芸術家とは多分、後世の人たちが決めることでしょう」

「ジュエリーのデザイン、スタイルの新しいインスピレーション、つまり、瞬間のひらめき、などはありません」

「もっと、もっと、研究し、考え抜き、一つの物ことを突き詰めて、そこから生まれてくるものだと思いますね」

一つ一つの言葉に深い意味が込められているのが分かる。

パウロ会長は、いま、若い芸術家たちを育てる役割を演じている。

ルネッサンス時代フィレンツェのロレンツォ・デメディチ“ルイ・マニフィコ”は多くの芸術家のパトロンとして名をはせた、話を投げると、

パウロ会長は「昔と今は違う、今はもっと大きなサイトで見てかなければならない、科学、医学、物理、など、時代の動きに敏感に動かないといけない」、時代を然りと捉えた言葉が印象に残った。

「常に新しいデザインのことは考えています、新しいデザイナーと仕事をすることの楽しさは格別ですね」

「時代は常に動いています、その動きを如何にとらえていくかがカギです、そして、デザインは毎日の積み重ねから生まれる」とも熱く語った。

いま、ブランドの殆どがファミリーで固めている、そのことに話を向けると、険しい表情に変わった。

「ファミリー経営の良いところもあれば、悪いところもあります、私共も株を公開しました、新しい意欲のある人が参加してくれることを望んでいます」

この話はこれで終わったが、ブルガリも新しい顔が今トップにある。

フランチェスコ・トラバー二氏だ。

ニューヨーク大学で経済、経営学を学び、現在はブルガリの総責任者になっている、このトラバーニ氏との日本ブルガリ最高責任者・深江 賢氏とのエピソードは面白い。

ブルガリ若き指揮官・フランチェスコ・トラバーニ氏
ブルガリ若き指揮官・フランチェスコ・トラバーニ氏

「Nagasawamagazine」では、日本ブルガリ社長・深江 賢氏の「ブルガリと私の回想録」と題して50回の連載をした。

その回想録での内容は「ブルガリ」の世界を描きレポートされている。

若いトラバーニ氏と、深江 賢氏とのバトルは最高に興味をそそわれる。

ぜひ、読んでいただきたい。

現在のブランドは、どんな形で動いているのでしょうね、世界の経済の動向でどの方向に向かうのか、分かりません。

僕がブランドを取材したころは、非常に分かり易いスタイルでした。

個性が輝いていました、何か一生懸命さが感じられました。

時代なんでしょうね。

 

いくつかのブランドを書きましたが、今回で一応終わりにします。

僕のブランドは20世紀で満足です。

有難うございました。

 

企画・取材・nagasawamagazine・編集部 永澤洋二(2017・9・30)

 

ブルガリ・ローマ本店・ロビー
ブルガリ・ローマ本店・ロビー