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ルイ・ヴィトン・トランクの凄さ  前田 勝介

豪華客船とヴィトン・トランク

2月2日(木)午後9時~10時に放送された、BSジャパンの番組「極上お宝サロン」(司会:石坂浩二)で「ルイ・ヴィトンアンティークトランクコレクター」として前田勝介さんがそのコレクションの一部とともに紹介された。

「Nagasawamagazine」で現在連載している「Garret・ルイ・ヴィトン」と同じ目線での番組だった。

番組の内容は、Garret・前田勝介さんが所有している「ルイ・ヴィトン」のトランクの魅力を構成したもので多くの視聴者たちの注目を浴びた。

司会の石坂さんの絶妙なトークが番組を盛り上げ、前田さんもルイ・ヴィトンの魅力を語り、番組は素晴らしい内容で終わりを告げた。

 

足柄にある前田勝介さんの「Garret」に収められているルイ・ヴィトンには、その一つ一つに貴重な歴史が隠されている。同時に、今までそのトランクと人生を共に刻んでいた人たちのエピソードも刻まれている。

しかし番組では、ルイ・ヴィトン・トランクを所有した人たちの、思い、刻まれている歴史エピソードまでは語られなかった。

もちろん時代エピソードは無理な注文かもしれない。だが、そのトランクを前田さんの手元に置いたときのエピソードは残っているはずだ。

前田さんにその時の話を少しでも聞けたら、トランクが持つ重み、生活の歴史が伺えたかもしれない。残念で仕方がない。

1890年代から1970年代までの「ルイ・ヴィトン」の箱型トランクの話は貴重であると同時に興味が湧く。

箱型のヴィトントランクは,生活用品なども入れて旅をするために作られ愛用された。何故、四角い形状で作られ、材料もベストな素材を使い、作り上げているのか、また、5枚羽によるマスター・キーを考え、合理的な機能など、より使えやすいトランクを作り上げたのか。

当然、旅を目的として、あらゆる日常品、洋服を含めた必要品を収納できるシステムと同時に、詰め込むためばかりか、整理整頓できる内部構造など、「ルイ・ヴィトン・トランク」の凄さは計り知れない。

そうしたエンタテイメントを展開説明できることこそ、前田"Garret"だけが持つ特性だと感じる。

 

 

ルイ・ヴィトン二代目ジョルジョは「トランクの歴史」という本を出版している。もし、手に入るようならぜひ、「ルイ・ヴィトン」の歴史にも触れられるし、「ヴィトン」の内部などにも接することができるので面白い。

また、「前田勝介Garret」の小冊子「LOUIS VUTTON“100年前旅したモノグラム達”」に細かく語られているので読んでいただきたい。

「ルイ・ヴィトン」の輝きに更に磨きがかかったのは、20世紀に入って文明文化が世界を変えつつあるころだ。当時の「世界中を自由に旅する」その言葉が「ルイ・ヴィトン」の未来を占うスタートになる。

華やかに世界の海を「豪華客船」で楽しむ旅こそ、ルイ・ヴィトンが描いていたエンタテイメントではないだろうか。

 

映画「タイタニック号」で描かれている1910年代、豪華客船は大西洋を5日以内で横断すると謳って世界で人気を誇っていた。

しかし、豪華客船の誇りと自信に満ちた時代は、その後第一次世界大戦がはじまり、発展を妨げていくが、大戦が終わると「豪華客船」の時代はさらに豪華と華麗さを増していった。

英国キュナードが誇る「クイーンメリー号」「クイーン・エリザベス号」と、世界は船による豪華旅行時代を迎え、富裕層たちの旅行の幕開けとなる。

もちろん「ヴィトン」も、いままでの馬車に積むトランクから船に乗せるトランクの製造に力を入れた。

1889年フランス革命100年記念万国博で受賞したワードローブトランクは、縦置き型、ホテルのエレベータに合わせたと語られているサイズ。

その後、横置き型トランクが製作されていくが、これは船用に作られたものだ。

船の旅は一見豪華に見えるが、実は不便も多い。

世界を旅するためには、船専用のトランクが絶対必要なのだ。

 

まず、キャビンが狭い、船内通路も思ったより狭いのが現実だ。

その狭い通路を通るためには、ある程度決まったサイズの入れ物が必要になる、そのためのトランクは絶対だ。それも、横型だ。

ルイ・ヴィトンは、全ての生活用品を収納できるトランクを製造していくことに知恵を働かせ、その後、見事な旅行トランクが作り出されていく。

ドレス、パジャマから靴、帽子、化粧パーツ、何でもトランクの箱に収めてしまう、内部にきっちりと何一つ外れずに収まっている。

「ヴィトントランク」の内部には、あらゆる、細工が施されているのである。

(その模様は、2月2日放送で語られている)

 

もちろん、現在の旅行では、必要なものは船内のショップで充分購入できる。

しかし、1800,1900年の船内にはそうした便利なショップなどなかった。すべて、日常で使っているものを、用意していかなかったら、不便ばかりの連続だった。

大海原には、買い物などできる場所などなかったからだ。

「ヴィトントランク」は、トランク外部にもいろいろと細工されている。

まず、頑強、頑丈、高い処から落としても壊れないと言われている。

かの有名な「タイタニック号」での出来事の一つと言い伝えられている話が、前田”Garret”小冊子にこう書かれている。

「船積みをしている時、荷が崩れ沢山のトランクが壊れたのに「ヴィトン」のトランクだけは壊れなかった」。

たしかに、ヴィトントランクを見てみると、落としたり、ぶつけたりしたら、壊れそうでに見えるが、壊れにくい構造になっている。

 

こうした「ルイ・ヴィトン」トランクの魅力を確かめることができるのは、足柄の前田勝介「ルイ・ヴィトン・コレクション・ミュージアム」でしか体験できない。

オーナー・前田勝介さんが100点余りある「ヴィトン・クラシックトランク」の歴史やトランクに詰まっているエンタテイメントを細かく楽しく語ってくれる。

 

また、”Garret”には、貴重でお洒落な「ヴィトン」に接することができ、尽きない魅力あふれる「ヴィトン」の世界に包まれるはずだ。

「ヴィトン」ファンならずとも癒される。

 

場所などは下記をご覧下さい。

 

企画・取材・写真・nagasawamagazine・編集部

協力・足柄・前田勝介「Garret」ルイ・ヴィトン・ミュージアム

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