NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

俳優・テット・ワダ・2

柔軟・俳優テット・ワダ・

合気道の神髄

彼の日常は、柔軟、健康、礼儀だ。

俳優をこなしているが、心の中は常に礼儀を重んじている。

多分、「合気道」も根本は周囲との協調、柔軟な対応、人に対する礼儀を

基本とした毎日のつながりが、武道に繋がっているのだろう。

そうした心の持ち方は、俳優としても、世界を見つめての大きな柔軟性が求められている。

テットがニューヨークで、自分の立ち位置を然りと把握して行動していたことは、「合気道」が心底に流れ、支えてきたことがあるからだ。

それが、今の彼の成長を促したことに間違いはない。

「合気道」10年前に、ニューヨークで取材した時も、テットの心は、すでに「合気道」の精神で固められていた。

現在も、テットの根底にあるのは強靭な精神ばかりでなく、優しさの姿勢を持ち続けているスタイルは「合気道」そのものなのだ。

健康を考えながらの、毎日に賭ける稽古の柔軟性、メンタルな中に、強い意識を持ちながら、取り組んでいる姿勢は見事だ。

 

テットという肉体には「合気道」という屈強のカードが組み込まれていることは確かだ。

 

しかし、テットがいつも語っている言葉に「僕のワークアウトを後押ししてくれるもう一つのカードは、バイクです」

まさにその通りで、彼には「ホンダ・バイク」がしっかり彼のスタイルを作ってくれている。むしろ守っているといってもいいだろう。

ニューヨークでの取材中でも、「ホンダ」バイクがテットのそばにあった。

8月号では、テットのライフスタイル含めて触れてみることにする。 忙しい、テットからこんなコメントが寄せられた。

「テット、40才のエクササイズ」

 

ニューヨークで、「ファションモデル」をやっていた時は体重を58kgにキープしていた。

この体重は、世界各国からくるモデルと比べると10kgは低かった。

しかし、僕が勝負をしていたのはランウェイではなく、プリント広告や雑誌のスチルだったので、服を脱いだ時に出る、身体のバランスが勝負でした。

現在は「俳優」のため、すごし厚みを出したほうがいいと判断し、65kgをキープしている。

 

基本的にマシンを使うワーカウトは、ジムに行く時間やこのマシンの待ち時間が無駄になる。

そこで考えたのが、インハウス(家での)ワーカウト。プッシュアップ(腕立て伏せ)やプルアップ(懸垂)をする。

細かいやり方を説明すると、理解が難しいのですが、簡単に言うと、手の幅や位置を変えて、トータル8セットx「その時の回数」、を決められた時間の中で、終える。「その時の回数」と言うのは、10回でも100回でも良い。ただ、続けていくとその回数が楽になってくるので、そこで3回など徐々に増やしていく。約20年続けた結果、現在はトータル1800回まで達することができた。

プルアップもプッシュアップと同様、握る位置を変え、

トータル9セットx「その時の回数」をこなしていく。楽になったら、2回か3回増やしていく。これもだらだらとインターバルを開けすぎると、筋肉がつかないので、一定の時間内で、終わらせる。

 

合気道も、僕の人生を心身ともに鍛え上げる、大切な武道である。

合気道本部道場に通い、日本人師範の指導のもとで、世界中からやってくる熱心な武道家を相手に稽古に励む。

一時間というこの60分が実に辛い。辛さが、汗となり、終わった時には稽古着どころか帯までが、汗でびっしょりとなる。

一生懸命に集中し、辛さを感じ、汗をかかないと、心身ともには鍛え上げられないのだと、いつも感じる。

稽古が終わった時のあの清々しさは、山を登りつめたような感覚である。僕の山は、まだまだ小さい。

運動は人間にとってとても大切なことである事を、40過ぎて感じる。

 

筋肉をつけるのも面白いが、それよりも大切な事を、40年や50年間、本部道場に通っている達人方から教えていただいた。

それは、「柔軟性」である。どのスポーツや武道も柔軟な身体が重要な要素となる。70歳や80歳の達人たちは、とにかく身体が柔らかい。僕の柔軟性は、彼らに比べるとまだ50%にも達していない。その基礎となるのは「呼吸」という。身体の柔軟性とともに、心も柔らかくなっていくような気がする。合気の稽古も辛いが、柔軟体操もかなり辛い。何年かかるかわからないが、先輩方の指導に従い、一生やっていくつもりだ。

 

食事については、簡単。食べたいものを食べ、よく動く。増えたなと思ったら、量を減らす。それだけのこと。

流石に40歳を越えると、油物をちょっとだけ避けているが、大好きな食べ物の一つなので、やめることはない。

ちなみに、僕が好きな食べ物は、もちろん蕎麦や寿司の日本食のほか、メキシカンが大好きである。

 

宮本武蔵の

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」

 

僕の大好きな言葉である。

 

テット

 

企画・構成・nagasawamagazine・永澤洋二