ダイアナ・クラール・
Dian Krall 来日演奏会
Diana Krall来日公演
ジャズボーカルの女王と言われているダイアン・クラール、当然だと思う。
歌のうまさばかりか、ピアノの天才だと感じている。
弾き語りのうまさの魅力は特別、ステージの流れをこんなにうまく捉え、進める世界のエンタテイナーの中でも特別だ。
CD.DVDも数多く販売されている、ほとんどのCDは聞いたが、彼女の魅力は、ずば抜けている、演奏はすべてが備わっている。
今回二度目の来日公演が11月から始まる。
一度目の公演より、エンターターテイメント性が高まっていることは確かだろう、すごく興奮している。
世界の各地で行われている公演、パリ、ニューヨーク、ロンドン、東京、などの演奏会はすべて完売、彼女の魅力は今後も期待できる。
ダイアナ・クラールはカナダのナナイモ(ブリティッシュコロンビア州)に住む音楽一家に生まれ、4歳でピアノを習い始める。幼い頃に家族と一緒にバンクーバーに転居、高校の小さなジャズバンドで活動を始めた。15歳の時、ナナイモのレストランでピアノ演奏を始める。
1981年、17歳になってからはバンクーバー・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルの奨学金を得て、ボストンにあるバークリー音楽大学に入学、卒業した。 バークリー音楽学院では、当時同級生に小曽根真がいた。
当時のことを小曽根はこう語った。
「当然目立った、ピアノはうまかった、ジャズピアノの基本は“いかにリズムに乗るか”勿論彼女はジャズの心を持っていた」
ナナイモでクラールの演奏を聞き興味を持った著名なベース演奏者、レイ・ブラウンと出会いロサンゼルスに行かないかと誘われる。それを承諾したクラールはロサンゼルスへと旅立ち、ピアニストのジミー・ロウレスと出会い、歌い始めた。ロサンゼルスでは、さまざまなミュージシャンからの影響を受けるとともに、プロデューサーとの出会いも経験することになる。
ジャズベーシストのレイ・ブラウンとの出会いは、彼女にジャズのリズムのすごさを与え、伝授したことだろう。
レイ・ブラウンは、ジャズ・ピアニストの天才オスカー・ピータンソンとのトリオで最高のサポートを演じていたこと、そこからジャズの心を得たことを、クラールに与えたことが、クラールの演奏に深くカバーされている。
クラールが常に、リズムセクションを強化させていることでも、よくわかる。
クラールの演奏は、リズムが作る、ピアノを中心としたドラム、ベース、そしてギターだ、ピアノトリオの原点は、ピアノ、ベース、ドラムが原点だ。
しかし、クラールはそれにギターを加えての強力なリズムセクションを作り上げ、より素晴らしいリズセクションををクラールの音楽に厚みを持たせている。現在のクラールの強みは、レイブラウンから与えられたり図ぬセクションにある。
1990年にはニューヨークへ転居している。
2003年12月にイギリス生まれのミュージシャン、エルヴィス・コステロと結婚[1]。2006年12月には最初の子供(双子の男の子)を出産した。
1999年、『ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ(When I Look In Your Eyes)』(1999年)ではジョニー・マンデルによるオーケストラ・アレンジのバックもあり、再度グラミー賞にノミネートされ、クラールはその年の最優秀ジャズミュージシャンとして表彰された。

2000年8月にクラールはトニー・ベネットと共に計20都市のジョイントツアーをした。
2001年、『ザ・ルック・オブ・ラヴ(The Look of Love)』(2001年)でもバンド・ミックスのコンセプトが続き、プラチナ・ディスクとなりビルボードでも上位10位に達した。カナダのアルバムチャートでは1位となり、カナダではクワドループル(4倍)プラチナ・ディスクとなった。このアルバムのタイトル曲は1960年代末に人気を博した映画「カジノ・ロワイヤル」のダスティ・スプリングフィールドとセルジオ・メンデスの作品のカバーで、アダルト・コンテンポラリー・チャートで22位に達した。
2001年9月にクラールはワールドツアーを開始した。フランス・パリのオランピア劇場でのライブは彼女の初めてのライブアルバム『ライヴ・イン・パリ』としてリリースされた。このライブはビルボード・ジャズ部門でトップ20に入り、カナダではトップ5の座を飾った。これにより彼女は二つ目のグラミー賞(最優秀ジャズボーカル)とジュノー賞を受賞した。このアルバムはビリー・ジョエルの「素顔のままで(Just the Way You Are)」のカバー(アメリカのスムーズ・ジャズラジオ局でヒットした)とジョニ・ミッチェルの「ア・ケイス・オブ・ユー(A Case of You)」のカバーが含まれている。
今回二度目の日本公演11月5日~11月7日オーチャードホールを皮切りに全国四都市で公演を行う。
2003年、エルヴィス・コステロと結婚以来、夫と共に作詞・作曲家としても活動する。2004年4月に発表したアルバム『ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム(The Girl in the Other Room)』は、まもなく全英アルバムチャートのトップ5に入り、オーストラリアのランキングではトップ40にも入った。
トム・ウェイツの1987年のアルバム『フランクス・ワイルド・イヤーズ』からのカバー「テンプテーション(Temptation)」は世界ジャズチャート(米独仏日中のチャートからなる)で1位となった。
2007年5月末より、クラールはレクサスの宣伝キャンペーンに起用され、「Dream a Little Dream of Me」を大御所ピアニストのハンク・ジョーンズのピアノにあわせ歌うこととなった。
2011年、ポール・マッカートニーのアルバム『キス・オン・ザ・ボトム』(発表は2012年)のレコーディングに参加して、ピアノとリズム・アレンジを担当した[2]。
2015年、トップの音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスター プロデュースによるアルバム『Wallflower』をリリース[3]。
クラールの演奏は、常にリズムを大切にしている。
演奏スタイルは、4リズムが基本だ、ギター、ベース、ドラム、がクラールの演奏スタイル、勿論それに歌が加わる、ジャズの基本のスタイルがクラールの素晴らしいジャズを構成している。なかでも、「デュークエリントン」の名曲“A列車で行こう”は圧巻だ。今回の公演では聞けないかもしれないが、クラールのジャズの心は感じるはずだ。
チケットは、高いと思うかもしれないが、世界最高の演奏を聞けると思えば、楽しさが心に残る。