NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

NY IT オシップ・ケア

世界のITに挑む、ドイツ青年   編集部

ベルリン大学を卒業した青年はオンラインオンラインショッピングの開発を目指していた。

大学では数学理論を専攻、在学中はあらゆるコンピューターに関することなら、頭を突っ込んでいた、完全なコンピューターオタクだ。

卒業後、ドイツ企業に就職してニューヨークへのチャンスを与えられた。

2003年ドイツ語しかできない青年が始めての外国ニューヨークで動き始めた。

彼は、勿論、能力はあったのだろう、そして、勉強もした。

多くの経験も積んだ、ニューヨークというところが、彼にあったのかもしれない。

ニューヨークに入って3年が過ぎた2005年に1000万円を出資して自分の会社を設立、

アルコリズム・クリエーションズ・CEOに就任。

スタッフは雑多だ、しかし若い、インド系、アフリカ系、ヨーロッパ系、感性の鋭いITオタク集団だ。

オフィスは、ウォール街中心、ブロードストリーの一角にあるビルの16階だ。

細長い部屋にずらっと並んだデスクには、IT関連マシンが連なっている。

ファクトリーブースと呼んだほうがいいかもしれない。

仕事時間は自由だ。

「僕たちみんな若いし、意見のぶつかり合いもありますよ、ITオタクは結構、理屈屋が多いですからね」

そんな個性集団を、まとめ、統率するのがオシップの役目だ。

「無駄のない強いチームをつくのには、チームワークと、マネージメント力が必要。だから僕たちはよく遊び、よく話をする。おかげさまで、信頼と安心のチームが出来上がったのだと思います」

「だから、今では、お互いの顔を見れば、今どのくらいの仕事が盛り上がっているのかどうかがすぐにわかりますから・・」

仕事は順調だ、オシップが真面目で、正確さを信条としているからだけではない、常にスタッフのことを心にかけ、引っ張っているからだ。

いかに、速くクライアントの要求に応じられるか、要求にこたえられるか、それが、ニューヨークの仕事なのだ。

世界各国から集まった、スタッフたちはニューヨークで何ができるか、心の中は怖さと、コンプレックスの中で懸命に仕事をこなしている、そこには、強いリーダーシップを持つオシップがいるから、安心できる。

 

いま、日本の若者たちは世界に出るのをためらっているということを先日のテレビで外国から来ている若者たちの話していたのを聞いた。

その理由は日本にいる事の便利さを上げていた、確かに日本は、素晴らしい国であることは確かで外国に出る必要性などないといえる。

それが、いいかどうかは分からないが。

以前、ニューヨークで活躍されている日本の弁護士の方が同じことを言っていたことを思い出した。

「日本の若者たちは人生にトライすることを忘れている、冒険心が失われているのだ」と嘆いていたことを。

 

ドイツ青年オシップ・ケアは、いま仕事のアンテナを日本に向けている。

「僕が開発したテクノロジーを提供したい」と強く話していた。

1989年11月9日、ドイツ、ベルリンの壁の崩壊をオシップは肌で感じてきた、そんな思いが、世界を舞台に、思いがニューヨークに繋がったのだ。

若い冒険心が華を咲かせた。

ドイツ青年、オシップ・ケア、世界の若い仲間たちと新しいビジネスを切り拓く。

 

「サファリ・2008年6月号・夢を掴んだ男たちの物語“IT青年ニューヨークで夢を掴む„」に掲載。

 

企画・取材・nagasawamagazine・編集部・永澤洋二