医者の趣味は・・
「無趣味が趣味」
外科医師・大沼田 治(OSAMU ONUMATA)

趣味は、”人間が自由時間にに好んで、習慣的に繰り返して行なう行為、事柄やその対象のこと。別の言い方なら、道楽、好きなもの指す”とある。
日常の生活のなかに、人は好きなも、嫌いなものが自然に生まれる。
好きなものの中に妙に興味が沸くものがある、それが「趣味」に変化する。
必ず、人は「興味」を感じるものを、一つや、二つを、持っているものだ。
それが、何時にまに、「趣味」になってくる。一般的にだ。
大沼田は中学、高校と野球に明け暮れていた、大学は医学部を選んだ。
当然、野球は密封される。
しかし、身体を動かす事は常に念頭においていた、医者は身体を使う仕事だ。
まして、大沼田が専攻する外科はなおさらだ。外科は体が勝負だ。
何かスポーツを考えていた。野球は頭に無かった。
短時間に身体を慣らすものを、考えた。テニスなら簡単に身体を動かせる。
テニスは高校時代に夢中になった、体が覚えている。勿論、野球ほどではない。テニスで、身体を作り直した。しかし、物足りなさを感じていた。
当時、若者達の間で、ウインドサーフィンが波に乗っている時代だった。やり始めた。面白い、僕に合っている。夢中が高じて、ウインド・サーフィン部を大学で創部した。のめりこんだ。性格だ。徹底して嵌った。
好きを既に通り越した。趣味という意味からも外れた。夢中になった。
完全に、サーフィンは、学業を忘れさす。外科が遠のく。
吹っ切れる、勇気がいる。外科が僕の使命だ。

外科は厳しい。だが、やりがいがある。
「診断して治療出来る外科医」それが、大沼田の目標だ、断言する。
外科医は、オペが出来て、その答えが「外科医」の評価だ。
多くの地方の病院を渡り歩いた。
多くのオペをこなした。勉強になった。腕を上げた。
肝臓、胆嚢、すい臓、のスペシャリストである。外科の仕事は苛酷だ。毎日が何が起きるか分らない。
その間、大沼田は人間が常に求めている究極の目標は何か、考えていた。
「健康」をテーマに新しい医学、外科医としての使命を考えていた。
あえて、「趣味」といえば、「健康」だ。大沼田のワイフワークは
メスを使わない外科医を目指す。人間は「健康」が大切、体の内部臓器が正常に機能し、始めて正常な「健康」に結びつく。
平成16年、西荻窪、北口に病院をオープンした。
長い病院勤務から思いきって新しい感性を、自分のステージでぶつけてみようと決めた。
「トータルアンチェイジング」が僕のライフステージだ。
”病気にならない、いつまでも健康体でいられるための治療です”言い切る。
精神面、肉体面、食材面、運動面、全てのケアーをすることが、大沼田の使命になった。
いま、「健康」をテーマに走っている。
(フリーペーパー、”ぱど”医療機関情報誌・ご近所ドクターBOOK・2011年、保存版に掲載されているのでご覧下さい。)
大沼田にはスポーツが欠かせない。
医師にならなかったら、プロ野球選手と断言する。日本体育協会公認、ほか、3つのスポーツ認定資格を持つ、スポーツドクターである。
50才になった、今も、野球を続けている。流石にウインド・サーフィンは遠のいているが。スポーツをする若者、年代者に対するサポートは、大沼田の使命だ。全て「健康」が根底にある。
そのために、病院の2階ブースに、人気の「加圧トレーニング」ルームを加えた。エンターテイメント・メディカルプログラムは、今の時代に相応しい、マッチする。効果は、”ダイエット”、”筋力アップ”、”血行促進”、”回復力アップ”、そして、誰もが望む、”若返り、美肌”と繋がる。
2階にスペシャルトレーニングブースも広げよう。
そのための、特別なプランニングの作成にに力を注いでいる。
肉体の外観はもとより、内部の体の臓器のバランスを整え上げる事、そして、
食事の管理。トータルな体のエンターテイメントに作り上げる。大沼田は、それに自分を賭けている。結局、「無趣味が趣味」は「体のエンターテイメント・健康」という「趣味」に辿りついた。
現在17年近く乗っている車がある。
「マセラティ・ギブリ」だ。
イタリアのボローニャで1984年から94年まで生産されていたスポーツカーだ。
車は好きだ。しかし、趣味とは思ってない。断言する。頑固だ。
普通に考えれば「趣味」の範囲だ。乗ってた車は、半端ではない。
スカイラインGT、から始まり、サーブ、アルファロメオ、BMW、ボルボ、それも、同じ車を年代ごとに、乗り潰していった。数は不明。
時計、洋服、靴、なども、頑固なこだわりを見せる。
特に、時計、カバンに凝る。
時計は、お医者様御用達、フランク・ミュラーだ。それも、赤と黒デザインだ。
勿論、カルチェエ、ヴィトン、など数知れず。
カバンも、赤と黒が好みだ。
”持つほどに感じられる心地よさ”イタリア・FCLIO(Fクリオ)
だ。
もう、完全にオシャレが「趣味」と、見た。
「無趣味」と宣言した外科医大沼田 治。
「赤」と「黒」のこだわりに興味。
次回に持ち越す。
取材・文・ 永澤 洋児
フォトグラファー・五頭 輝樹