NAGASAWA Magazine|ながさわマガジン

「ニューヨーク二人だけのジャズクラブ」

夏、秋、冬、春、それぞれの顔がニューヨークにはある、街の個性が季節に合わせて刺激的に旅人に語りかけてくる。

恋人たちがもっと輝き、いとしさがニューヨークの街あちこちに見られるのも、この街の幸せを彩る風景かもしれない。

10月号での、「ジャズの街・ニューヨーク」で書いたが、確かに、ニューヨークには、ライブハウスが多い、オシャレなライブハウスから、酒場的なジャズラブハウスまで、さまざまな、色合いを見せる。

それが一番早く、ニューヨークを知ることだと思う。

ジャズライブを見ずしてニューヨークは語れない、大げさかもしれないが。

 

 今回は二人だけに教える「愛の言葉に宿るジャズクラブ」を紹介しよう。

 

グリニッチヴィレッジには多くのジャズハウスがある。

ニューヨーク大学のキャンパスもあり、古い街並みはボヘミアンの薫りが今も残るこの辺りは古い時代を残すライブハウスが数多く見られる。

ヴィッレジバンガード(Village Vanguard)

フィフティーファイブ・バー(55Bar)

スイート・リズム(Sweet Rhythm)

ジンク・バー(Zinc Bar)

など、数多くのジャズ・バーが存在している。

 

ジャズの聖地「Sweet Rhythm」

20数年間続いた名門ジャズクラブ「スイート・ベイゼル」がその名前を「スイート・リズム」とかえて、ジャズの名門クラブとしてオープンした。

以前の「スイート・ベイゼル」時代は、このクラブでのライブレコーディングの数は、群を抜いて多く、アートブレーキ―&ジャズ・メッセンジャー、知的な香りで人気のオーケストラ、ギル・エバンス、ジャズ・オーケストラ、などの、ジャズの巨人たちの名盤も、このクラブから生まれてきた。

現在名前を「スイート・リズム」とかえても、実力派ジャズプレイヤーたちが、名門クラブに恥じない演奏を毎夜奏でている。

また、若手ジャズプレイヤーの育成にも力を注いでいることでも、注目を浴びている。

歴史を感じる「55Bar」

雰囲気は我々の知らない時代、禁酒法時代なら、こんな酒場があったのでは、と思わせる「55Bar」は半地下にある。

これからブレイクしそうな若手のプレイヤーが集まって、暑い演奏を繰り広げている。

決して綺麗とは言えない雑然とした空間も、その歴史の温かみを感じさせてくれる。

40人も入ればフルハウスという狭い空間では、お客さんはトイレに立とうとすると演奏中のミュージシャンの脇をすり抜ける必要が、見方を変えれば、憧れのミュージシャンの脇を通り抜く、幸せ、贅沢ともいえる。

また、他のジャズクラブと違って、予約なしでも入れてもらえる、気楽さも愛させる理由の一つだ。

至福の「Zinc Bar」

フランス・パリで1920年代によく見かけたバーのようだと言われている。

ソーホーとウエスト・ビレッジの境目、オシャレなレストラン、バーなどが集中している、明け方まで人通りが絶えないエリアにある大人の雰囲気を持っているジャズクラブだ。

2015年には、日本の女性ジャズシンガー・深尾多恵子さんが、」」・出演していたクラブだ。

現在は、どうなっているのかわからないが、ふらりと一人で行っても、安心感を与えてくれる。

料金もリーズナブルだ。

個性が光る「Fat Cat」

クリストファー・ストリートに面した、穴倉ジャズクラブだ。

ニューヨークでジャズプレイヤーを目指している、勢いのいい若者たちで、夜中の1時ごろからジャムセッションが始まる。

この辺りは、バー、クラブ、レストランなどあり、週末の夜は朝まで賑わっている。

優雅な「キタノ・ニューヨーク・ジャズクラブ」

パーク・ストリート沿いに建つ、日本人おなじみのホテル内に洒落た「ライブハウス」がある。

このジャズクラブは、多くの日本人ジャズプレイヤーたちの本拠地だ。

ニューヨークで活躍している日本人プレイヤーたちは、必ず、このステージで自分を表現している。

また、時々、ジャズシンガーのトニー・ベネットが食事に来たりして、飛び入りで歌うこともある。

品のいいクラブとしてニューヨーカーたちから愛されている。

洗練された「イリディアム・ジャズクラブ」

タイムズスクエアーの繁華街にあるジャズクラブだ。

ニューヨークの中心地にあり多くの観光客が集まっている場所のあり、洗練されたジャズクラブだ。

細い階段を降り、ドアを開けると広いステージが正面に広がる。

このクラブを語る上で欠かせないジャズプレイヤーがいる。

ギターの名手・レスポールだ。

現在、ギターを弾く人ならエレキギータ―が主だ。そのエレキギターを作った人、レスポール=エレクトリックギター。

この人が、このクラブで毎晩出演していたのである。

現在は、高齢のため出演してはいない。

非常に洗練されたクラブで、出演ジャズプレイヤーも、飛びぬけて豪華な人たちで構成されている。観光客も多く訪れている。

 

ライブの醍醐味「クレオパトラズ・ニードル」

アッパー・ウエストサイド、名門コロンビア大学近くにある、ジャズの醍醐味が感じられる、ライブハウスだ。

通りに面していて、昼間はランチなどで近所の人たちで賑わっている。

入り口を入ると、奥にステージが組まれ、ライブハウスとは感じられない雰囲気だ。

しかし、夜になると、ジャズ好きな人たちで盛り上がりを見せる。

ジャズの登竜門といわれていて、実力のある若手のプレイヤーたちのジャムセッションで店内は盛り上がっている。

若手ジャズプレイヤーたちの登竜門として有名だ。

 

ジャズ音楽史に残る「ブルーノート」

ニューヨークが生んだ偉大なジャズクラブといってもいいだろう。

ニューヨークはジャズの街である、アメリカ音楽史を語る上でも、歴史的な場所である、ここグリニッジ・ヴィレッジにある「ブルーノート」は、やはり、特別なジャズクラブといえる。

オーナー・スティーブン・ベンスーザンの父、ダニー・ベンスーザンが、この場所を選んだ理由は、「この場所はニューヨークの文化の中心地だから」選んだという。

スティーブンは「優れたミュージシャンを選んで最高のパフォーマンスが、世界中の人たちから愛されていると思っています」

いまや、「ブルーノート」は世界各地で最高のパフォーマンスを演じている。

日本では、東京、名古屋にある。

 

企画・取材・nagasawamagazine・編集部・2016・11・5

 

「ニューヨーク・二人だけのジャズクラブ」扶桑社・男性ファッション誌

 ”Straight”ストレートで、2007年2月号で掲載されました。